アメリカ合衆国の大統領ドワイトD.アイゼンハワーがNASAを創設することになる法律に署名します。
Ready Set Newsから、空と宇宙を管理するこの機関の形成プロセスについて少しお話しします。

Creation of NASA
宇宙開発競争: スプートニク・ショック
1957年10月4日、ソビエト連邦が人類史上初の人工衛星スプートニク1号を成功させたことにより、アメリカ国民は「自国の宇宙開発技術が、いかに貧弱であるか」という事実を思い知らされた(スプートニク・ショック)。

議会はアメリカの安全保障および技術の先駆性が脅威に晒されていることを警告し、政府は直ちに何らかの行動をとるよう促した。これを受け、時のアイゼンハワー大統領およびその側近は対応策を慎重に検討し、数ヶ月にわたって討議を重ねた結果、「非軍事目的の宇宙活動を実施するためには、陸海空軍などが独自に宇宙開発を進める状態を改め、指揮系統を一元化するべきだ」との結論に達し、国防高等研究計画局 (Advanced Research Projects Agency, ARPA) も同時に、創設されることとなった。
アイゼンハワー大統領は国家航空宇宙決議に署名し

1958年7月29日、アイゼンハワー大統領は国家航空宇宙決議に署名し、ここにアメリカ航空宇宙局 (NASA) が正式に発足した。同年10月1日に実務がスタートすると、NASAは直ちに46年の歴史を持つNACAの組織(8千人の従業員、1億ドルの年間予算、三つの主要な研究施設(ラングレー航空研究所、エイムズ航空研究所、ルイス飛行推進研究所)や二つの小さな実験施設など)をそのまま吸収した。
